どうも!ごっとんです。
先日、石垣島の映画館「ゆいロードシアター」よりお招きいただきまして、「simplife」を観てきました。
「タイニーハウス」を題材にしたアメリカ西海岸を中心としたロードムービーなのですが、
今僕が抱えている思いとがっしり組み合う感じがしましたので、その時の思いを書いていきたいと思います。
今回は感想文がメインですし、映画自体エンターテイメント的なものではありませんので正直興味ない人にはあんまり面白くはないと思いますが、「家」や「住まい」に興味がある人ならば共感できるものもあるかもしれませんね。
それではどうぞ!
タイニーハウスとは?
タイニーハウスとは「小さな家」の総称で、ツリーハウスやハウスボート、もちろん地面に基礎のあるものやトレーラーの上に載っているものも全て含まれます。2000年にJayShaferがトレーラーの上に自作したタイニーハウスがメディアで注目され、その「量より質」の精神と共にタイニーハウス・ムーブメントとして広がり、自分とモノ・お金・環境とのつながりを見直す人たちのライフスタイルとして定着しつつあります。
2019 simplifeより引用、出典
発信しているメッセージはどんなものだろう?
映画には様々なタイニーハウスが出てきましたが、出てくる人たちに共通しているのは、「必要なものを必要な分だけ」という精神でした。
「今までは大きな家に住んできたのだけれど、小さい暮らしがしたくなった。」
そういう判断の裏には、それぞれ様々な思いがあったようです。
出演している人たちは皆、生まれ直したように生き生きとしていて、自分たちの生活を構築し直していく過程をある人は楽しみながら、あるいはショックを受けながら進めていました。
そんな中、作品を通して一貫していることは、「タイニーハウスそのものではなく、自分の人生を楽しむことが一番大切」というメッセージ。
「タイニーハウスが大切」なのではなく、「自分の変化の結果、タイニーハウスが必要になった」ということが大切なのですね。
「simplife-シンプライフ」という題名
「simplife」という題名は「シンプルに生活する」ということをそのまま題材にしたものだそう。
例えば、家を必要なものだけにする。
家具を必要なものだけにする。
食器を必要なものだけにする。
それを実践すると一体どうなるんでしょうか?
モノを減らすと生活圏は小さくなる?
また、暗くて狭い所に閉じこもりながら生活しなければならない?
実際はそうじゃないのかもしれない。
ロードムービーの中では「必要最低限」が実践されると、生活圏は他者との交流を中心としたものにシフトし、その交流を通して皆、生き生きと暮らしているように見えました。
不思議ですね。
なんだかストレスが溜まりそうだ、と思ってしまいがちですが、
自分に持てるものや、自分にできることを大きく見せないことで、どうやら他人が入る余地が出てくるのです。
僕も経験したことですが、本当に何もないと意外なことに生活は楽チンになり、なおかつ他人の存在がとても大きくなっていきます。
他人に助けられることがとても楽しくなってくる、と言ったら怒られそうですが笑
単純な生活をしていると、
自分にできて、他人にできること。
他人にできて、自分にできないこと。
それがくっきりはっきりとしてくるんですね。
そのできない部分に他の人の能力を注いでもらうことで、もし物事が完遂するとすれば、それは立派なコミュニケーションというやつです。
そういった交流がとても気持ち良いロードムービーだったと思います。
印象的だったのは、「この土地にある建物は常に変化していて、建てたり解体したりを繰り返していく」というシーンがあったことです。
それは「生活シーンは時間や状況によっていつでも変化していくものだし、それに合わせて家や暮らしを変化させていくのは当然である」ということを象徴しているかのようでした。
つまり、変化をしていく状況に対し柔軟に対応するには、モノを持ちすぎているよりも、シンプルな生活をしている方がはるかに対応しやすい、ということなのでしょう。
それをアースバッグハウスに当てはめるとどうなるのか?
僕はアースバッグハウスは本来災害に強い、「丈夫なもの」として作る必要があると思っています。
壊すこと、つまり解体することを前提では作る発想はなかったんですね。
でも、解体が必要になった時がきたら、取り壊すこともあるかもしれない。
柔軟に対応する必要が今後出てくるかもしれない。
そんな時にはさくっと「解体」を選んで、どんどん次を建てる感覚を身につけておきたいものですね。
確かに心理的には抵抗があるかも知れません。
でもその分、その土地はさらなる順応性を身につけ、住んでいる人はどんどん変化していくことでしょう。
イメージは「硬くて柔らかい」と言ったところですかね!
「柔らかくて少し濡れている」!ソフトアンドウェット!
まとめ!
「simplife」はタイニーハウスを紹介する映画ではなく、生活と交流の映画だったということ。
建てるのが大切というわけではなくて、必要なことに柔軟に対応していくことが大切だということ。
今後もし、アースバッグハウスを建てつつコミュニティを作っていくのなら、「解体」も視野に入れた、「硬くて柔らかい」という視点を持っておくこと。
そうすれば自分一人じゃ足りないという穴を、他人がうまーく埋めてくれる理想的な「噛み合った」コミュニティの中で生活できるんじゃないだろうか。
そんな「simplife」自主上映を推奨してますよ!
詳しくはHPからお問い合わせてみてくださいね!
それでは、次の記事でまたお会いしましょう!