こんにちは!ごっとんです。
今回はアースバッグハウスを作る工事現場で必要になるであろう「道具」を紹介したいと思います!
工事現場の道具は外からよく見るけど、名前や用途は知らない人が多いんじゃないでしょうか。
かく言う僕も現場で色々みて触って初めて知ったものが多く、「舟の中に土を漉して入れる」と言われた時に本気で池や湖があるのかと勘違いするほどでした。(素材をかき混ぜたりする平たい容器を『トロ舟』と言う)
あくまで「素材」ではなく道具だけなので、実際に作る際はもっとたくさんのものと触れ合うことになりますが…。
ここで紹介するのは僕の手にまだ感触が残っているものばかりなので、早々に書いてしまうことにします!
全部を一気に書くとものすごい長さの記事になってしまうので笑
今回は「躯体工事編」です。
それでは見ていきましょう!
アースバッグハウス躯体工事に使用!
アースバッグハウスは土を構造体をしているので、やはり道具もスコップやバケツなどが多いです。
何というか、素材が木材のように「何本」ではなく、「リットル」や「トン」と測る部分が、ならではというところですね!
コンクリートミキサー
これがないと土が混ぜられませんよ!
アースMIXを作成するために使います。
容量はいろいろですが、これに関しては大きい方が良いと思っています。なにせかき混ぜる量が量ですからね…。
この種類は70Lですが、50L~程度が2万程度でお手頃です。
*容量と実際練れる土の量で表記が違うので注意!
剣型スコップ(剣スコ)
もっとも酷使するであろう剣スコです!
土を切り崩すのに使ったり、かき混ぜたり、非常にたくさんの場面で必要になります。
欲を言えば、柄の部分は木材でなく、金属部品がいいかも。
雨などで劣化して柄が取れてしまったスコップは使いづらいです。
基本的に何本あっても困らない道具!2~4本程度あれば作業が止まることはないはずです。
ちなみに短い剣スコが異常に便利。バケツに引っかからずに土を入れられます。
それだけで労力が段違いなんですよ。大事大事。
平形スコップ(平スコ)
平スコは土を彫る用ではなく、主に砕石や砂を掬うのに使われます。
そもそも足をかける部分があるものは、スコップじゃなくてシャベルなんだとか。
これは2本くらいで足りる気がします。主としてモノの移動に使うものですね。
園芸用シャベル
園芸シャベルは、アースMIXをコンクリートミキサーでかき混ぜ終わった後、内側にこびりついてしまうことが多いので、それを取り除く時に重宝しました。
他にもモルタルをかき混ぜたり、躯体の周りを少し掘り下げたり…これも何本かあると非常に便利な道具です。
できればステンのものが丈夫で良いと思います。
クワ
土を切り崩したり、一輪車に移した土をさらにかき混ぜたり、モルタルをかき混ぜたりと、クワも沢山使いました。
特に三つ又になっているクワと、小型のアルミ製のクワが1つずつあるだけでも作業がだいぶやりやすいですね!
三つ又はモルタルのかき混ぜが楽チン。土も削れるし優秀な子です!
トンボ
トンボは土を濾す時、漉した土を集める時に使います。
作り自体は単純なので、廃材を利用して自作してしまうのもアリかなぁ…。
バケツ
バケツは丈夫なものを複数用意しておくことをおすすめします!
コンクリートミキサーに土を入れる際、外装の際に素材をかき混ぜて持ち運ぶ際、水を入れて道具の洗浄に使ったり、砂利を運んだり。
もう何かと沢山お世話になる道具ですね。
100円ショップのバケツではすぐに壊れてしまうので、丈夫に作ってあるバケツを10L〜15Lタイプで複数用意するのがおすすめです。(土と消石灰の割合が測りやすいため)
トロ舟
トロ舟とは、土を集めて混ぜ込んだりするための枠付きの四角いバケツのようなものです。
これも強化プラスチックのような丈夫なものがいいと思います。スコップや鍬でかき混ぜたりするので、安いものだとちょっと強度が不安ですね。
漆喰なんかもこの中で混ぜたりします。
塗料下げ缶
よくペンキなんかを入れて持ち運ぶ用のバケツですね。
結構使い捨てなイメージが強いですが、大事に使えば2現場分は持つかな…?
これ!!というものがアマゾンにあったので貼っておきます!
漬物樽
一瞬、ん??ってなりますが笑
簡単に言えば、水や海水を溜めておく樽ですね。
僕らの時は60Lのサイズを使っていまして、漆喰を混ぜたりするにも利用していたので、このサイズがおすすめですよ。
基礎ブロック
ブロック自体は建築に利用しませんが、コンクリートミキサーを使いやすい高さに調節したり、雨避けにシートをかけた後、抑えにしたりと結構活躍します。
調べてみると結構高いですね…。離島に発注したら大変な金額に笑
あくまで調整用ですからそんなに沢山はいらないかもしれませんね。
レンガ
レンガは同じく重りとしても使えますが、一番はタンピングの際の調整役でしょうか。
これも数個あれば十分かと思います。
柄杓
柄杓は素材の量を調節しながら入れたり、海水の量を調節したりできます。
バケツでドボン!とやってしまって後から調節するの大変なので、作る時事前に調節してあげるのは大事ですね。
安いものが数個あれば問題ないと思います。
タンパー
アースバッグの叩き締めに必要です。意外に結構重い!
今回アースバッグ上ではあまり使わず、主にグリ石と砂利の叩き締めに利用しました。そして結構高い!
これも自作してもいい道具かもしれません。単管パイプの足で作れそう…。
木ハンマー(四角型)
木のハンマーは、てっぺんを平らにしておくとタンパーの代わりになっていいですよ!
ちょっと長柄で重量も少しあると、叩き締めにちょうどいい!
僕らの研修現場では自作の木ハンマーが使われていました。
上から叩くだけでなく、ハンマーの腹を使って外側の形成に使うことできます。
左官ハンマー
左官ハンマーは、楔用のダボ石を打ち込む際に後ろの尖った方を使ったり、形成用に掘ったりすることもできます。
タイルを使う方には、後ろ側でタイルを形成したりと馴染み深い道具だそうです。
もちろん釘を打ったりできます。2本くらいあると困りませんね。
土ふるい
これは基本的に自作します。
木材で組んだ枠に、網を貼り付けて掘った土を当てて漉していきます。
漉し方にはいろんな方法があると思いますので、これに限定することはないと思いますが、このタイプも結構使い易いですよ。
バール
特に長いものが良いです。というのは、コンクリートミキサーに引っ付いたアースMIXを剥がして掃除するためのものなのです。
ですから、バールにこだわらず、引っ掻き脱せるものなら何でもOKです。特に引っ掻いたあとの取り出す作業には、園芸シャベルが合っていますよ。
透明ホース
一番初めに水平を測るときにしか基本的には利用しませんので、なんども使いまわして問題ないと思います。
もちろん水位を見ますので、透明なものが良いですね。
鉄ハンマー
鉄筋を打ち込むための鉄ハンマーです。大きなものは必要ないです。片手で取り回せるものが望ましいですね。
特に今回は入り口や窓の桟(さん『雨よけの屋根のこと』)の形成に鉄筋を使った際にたくさん利用しました。
深型一輪車(ネコ車)
どの現場にもある一輪車でOKです。ただ、あまり底が浅いとアースMIXを運ぶ際のバランスが悪いので、なるべく底が深いものをおすすめします。
3台〜4台あれば上手く回せるんじゃないでしょうか。
ホースリール(ノズル付き)
水を引っ張ってくるホースリールです。
モルタルや漆喰、アースMIXの水分を調節したりものを洗浄したり、おそらくめちゃくちゃ使うことになるでしょう。
今回の現場中、シャワーヘッドが一度アースMIXで固まってしまい、交換することになりました。
硬化するものを前にする場合、ヘッドの穴が目詰まりしやすいので扱いに注意しましょう!
ブルーシート
もちろん工事には一定の期間が必要なので、工事中に雨が降ったりすることも考えられます。
そういう時に道具や、掘った土、漉した土に雨が当たらないように配慮しましょう。そのためにブルーシートをかけておくことをおすすめしますよ。
土が水分を吸いすぎると粘り気が出て重たくなるので、労力がかなり変わってきます。
タープ
ブルーシートと同じく雨を防いだり、何より日差しも防げます。
暑い中での土漉し作業はキツイ!
日陰を作って作業しやすい環境を作りましょう!
脚立(4尺ー6尺)
積み上げたアースバッグの上に登ったり、塗装したりと様々な場所で使います。工事現場にはかならず数脚ありますよね。
脚立そのものはそこまで大きくなくても大丈夫ですが、脚数は3脚くらいあれば上手く回せると思います。
馬台は内側に置くことでとても便利に使える脚立です。
何より少し高いところに物を置いておけるし安定しているので使いやすいです!
脚立は、長谷川工業さんが安くて品もたくさんありますね!
踏み台
ともかく少し段差が欲しいときに役立ちます。
ビールケースとかでも基本OK!脚立を使うまでもない本当に少しの段差を解決してくれるものがあるとグッと作業しやすくなりますね。
段差以外にも使える用途があって便利です。
躯体編の道具まとめ
長いっ!つ、疲れた!!
改めて見ると道具めっちゃ多いですね!これを全部用意するのは結構骨が折れるかも。
近所で使われていない道具を探したり、ジモティーや官公庁オークション、メルカリなどで安く手に入れる方法をどんどん使っていくと良いと思います。
次回は「電動工具」と「消耗品」、「個人的に用意しておくもの」などを紹介していきます!
ではでは、また次の記事でお会いしましょう!